万年筆のおすすめブランド&モデル10選|定番で愛されるには理由がある

投稿日: カテゴリー 万年筆


手書きで想いを綴る『万年筆』は、書く楽しさを思い出させてくれる文房具です。

国内・海外に多数の万年筆ブランドが存在していて、その特徴や価格帯も様々です。

今回は定番で愛されている、おすすめの万年筆モデルをご紹介します。

ぜひ万年筆選びの参考にしてみてくださいね。

1.万年筆選びのポイント

万年筆

1-1.軸の太さ

使うシーンによって、最適な万年筆の軸の太さは異なります。

ペン軸は主に『細軸』と『太軸』に分けられます。

太軸は、疲れにくく長時間の使用に適しているといわれています。

ただし、手帳への書き込みやメモなど細かい文字を多く書く場合には、あまり向いていません。

細軸は、握るときに力が入りやすいため疲れやすく、長時間の使用にはやや不向きです。

しかし、携帯性に優れていて、ペンホルダーに収まりもよいので日常使いに最適ですよ。

1-2.ペン先の太さ

万年筆は、ペン先の素材や太さで書き味が異なります。

ペン先は、万年筆を選ぶときの重要なポイントです。

素材は、主に金かステンレスです。金は14K・18K・24Kが使用されています。

インクがかすれにくく、なめらかな書き味が特徵です。

やわらかいため使用していると擦り減りますが、自分の癖に合わせた形に変化するので、使うほど書きやすくなりますよ。

一方、ステンレスは硬い書き心地が特徴です。

また、リーズナブルな価格で手に入る製品が魅力のひとつ。

しかし、酸に弱く、インクが酸性のため腐食しやすいです。

金は酸に強いため耐久性に優れていますが、素材が高価なため、価格が上がります。

また、ペン先の太さは極細~極太までありアルファベットで表記されています。

中太字は汎用性が高く実用的なため幅広く使用できます。

狭い範囲や細かい書き込みが多いのであれば、極細または細字がおすすめです。

代表的なペン先の種類は以下の通りです。

・EF(極細):手帳など細かい字を書きたいとき
F(細字):普段使い
・M(中字):万年筆の書き味を楽しみたいとき
・B(太字):宛名書きなど

1-3.インクのタイプ 

万年筆のインク補充方式は主に3つあります。

①カートリッジ式

カートリッジ式は、インクの入ったカートリッジを万年筆に差し込むだけで使用できます。

ボールペンと同じように、インクが切れたときには、新しいカートリッジインクを差し込むだけで使用可能です。

よって、インクの補充に慣れていない初心者におすすめの補充方式ですよ。

②吸引式

吸入式は、ボトルに入ったインクをペン先から吸い上げることで万年筆の内部にインクを補充します。

一般的な万年筆のイメージ通りの吸入式で、最も古くから使用されており、高級ブランドの万年筆によく採用されています。

他の補充方式より1度に多く補充できるため、コスパは良いです。

インクの色は種類が豊富で、自分でオリジナルインクを作ることも可能です。

③コンバーター式

コンバーター式は、取り外しが可能なボトルインクを吸入する器具(コンバーター)を装着し、ペン先から吸入式と同じようにインクを補充する形式です。

コンバーターを取り外せばカートリッジを装着することも可能なことから、「両用式」とも呼ばれています。

コンバーターは別売りが基本のため、初期費用はややかさみますが、インク代を低く抑えることが出来ます。

まだ万年筆の持ち方に慣れていなかったり、自分の好みが確立されていない場合はどれにしたらいいか迷ってしまいますよね。

人気ブランドの定番モデルなら品質が安定していて、ハズレを引くリスクが小さくなりますよ。

それでは以下に、初心者の方でも安心して使える人気ブランドの定番モデルをご紹介します。

2.万年筆の人気ブランド10選

2-1.ペリカン PELIKAN

「ペリカン」は170年以上の歴史を持つ老舗高級筆記具メーカーです。

胴軸の縦縞模様がシンボルの「スーベレーン」を代表モデルに持ちます。

ふたつの異なるギアでインクを吸入し、ハンドルをより速く回転して上下する「ディファレンシャル・ピストン・メカニズム」を世界ではじめて発表しました。

ペリカンは吸入式にこだわっていて、カートリッジ式の約3倍のインク補充が可能です。

また、吸入式であるため、ペン先の洗浄ができメンテナンスしやすいですよ。

実用性を重視した万年筆づくりと豊富なラインナップで、大人はもちろん子供にもおすすめです。

クリップはペリカンのくちばしをモチーフにしています。

①ペリカン 万年筆 Pelikan クラシック トラディショナル マーブルブルー

  • ペリカン 万年筆 Pelikan クラシック トラディショナル マーブルブルー
  • 参考価格:13,200円 (税込)
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こちらの万年筆は、世界の定番として名高いスーベレーンシリーズのデザインを踏襲し、基本性能をしっかり押さえた普及版です。

初めて万年筆を使う人や、カジュアルに使いたい人に最適なモデルですよ。

2-2.モンブラン MONTBLANC

『モンブラン』はドイツの高級筆記用具メーカーです。

万年筆の代名詞として有名な「マイスターシュテュック」で知られています。

ペン先にモンブラン山の標高「4810」を刻印し、トップには山頂の雪を再現した「ホワイトスター」と呼ばれるトレードマークのロゴが入っているのが特徵です。

太さ・重さ・長さ・重心を明記しているため、自分に合った万年筆が選びやすいですよ。

また、修理・交換などアフターサービスも充実しています。

よって、一生モノの万年筆を探している方におすすめのブランドです。

②MONTBLANC モンブラン 万年筆 マイスターシュテュック モーツアルト プラチナ

  • MONTBLANC モンブラン 万年筆 マイスターシュテュック モーツアルト プラチナ
  • 参考価格:46,860円(税込)
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こちらの万年筆は、1924年の発売以来、ボディの素材としてこだわり続けるブラックプレシャス・レジンを使った伝統のシリーズ、マイスターシュテュックです。

ブラックボディにゴールドの装飾を施した定番のモデルをベースに、装飾をプラチナ素材へと変更し、より落ち着いた雰囲気と高級感をまとっています。

2-3.パーカー PARKER

「パーカー」はイギリス王室御用達の老舗筆記具メーカーです。

創業者の「よりよいペンを作れ」の方針を継承し続け、業界最先端の技術を惜しみなく注ぎ込んでいます。

ビッグレッドの愛称で親しまれているフラッグシップモデル「デュオフォールド」はパーカー渾身の万年筆です。

卓越した熟練の技術と先進的かつ革新的なデザインで、さまざまな名品を生み出しています。

③パーカー 万年筆 デュオフォールド クラシック インターナショナル ブラックGT

  • パーカー 万年筆 デュオフォールド クラシック インターナショナル ブラックGT
  • 参考価格:88,000円 (税込)
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こちらの万年筆は、1921年の発売以来、パーカーのフラッグシップモデルとして圧倒的な存在感を放つ「デュオフォールド」です。

高品質なアクリライトをくり抜いて作り上げる「デュオフォールド クラシック」は、耐久性だけでなく王道を突き進むデザイン性と上質さが特徴となっています。

2-4.パイロット PILOT

「パイロット」は、2018年で創業100周年を迎えた、一流の国産万年筆メーカーです。

初心者から愛好家まで人気を集めています。品質の高さは海外からも注目されています。

パイロットの万年筆は「書く」ことにこだわって開発されているため、文字の「トメ・ハネ」がしやすく、日本語を書くのに適しています

また、種類が豊富ながら品質に個体差が少なく安定しているので、万年筆選びに困ったらパイロットを選ぶことをおすすめします。

④PILOT<パイロット> 万年筆 COCOON<コクーン>

  • PILOT<パイロット> 万年筆 COCOON<コクーン>
  • 参考価格:2,310円 (税込)
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こちらはパイロットのおしゃれなCOCOON(コクーン)シリーズです。

素敵なシルエットで、滑らかなボディで、すばらしいデザインに仕上がっています。

コクーンは、今を生きる20~30代の感性をダイレクトに刺激する新ブランドです。

未知の世界へ羽ばたくとき、大人として社会に踏み出すとき、自分らしさを貫くと決めたとき、コクーンは未来を描き出す力を与えてくれます。

2-5.セーラー万年筆 SAILOR

「セーラー」は、パイロット、プラチナ万年筆に並ぶ、国内三大万年筆メーカーのひとつです。

国内で初めて先がふたつに割れた金ペンを製造しました。

また、創業当時から継承される手作業にこだわり、国内での製造を徹底しています。

また、初心者向けの「プロムナード」や代表モデル「プロフィット」をはじめ、女性向けのポップな万年筆「キャンディ」や、有田焼や蒔絵など日本の伝統工芸を採用した高級万年筆など豊富なラインナップで、限定モデルも多いです。

⑤セーラー万年筆 SAILOR 万年筆 プロフィットスタンダード ブラック

  • セーラー万年筆 SAILOR 万年筆 プロフィットスタンダード ブラック
  • 参考価格:10,010円 (税込)
  • 楽天で詳しく見る

こちらは、プロフィットの原点となる万年筆です。

頑なに守られたセーラーの伝統と技術、手に馴染む柔和なフォルムで、時代を超越したしなやかな書き味にもスタンダードの誇りが生きています。

2-6.ウォーターマン WATERMAN

「ウォーターマン」は、世界で初めて「毛細管現象」を応用した万年筆を発明し、現代万年筆の礎を築きました。

独創的な色彩と流れるようなスタイルはフランスのエレガントな雰囲気を漂わせ、ライティングジュエリー(書く宝石)と称されています。

⑥ウォーターマン 万年筆 エキスパート エッセンシャル ブラックGT

  • ウォーターマン 万年筆 エキスパート エッセンシャル ブラックGT
  • 参考価格:12,320円(税込)
  • 楽天で詳しく見る

「エキスパート」は、ふさわしい抜群のバランスと書き心地を追求しています。

丸みのあるボディは握りやすく、長時間使用しても疲れにくい書き心地を体感できますよ。

丸みを帯びたゆったりとしたフォルムと惜しみなく使われた最高級素材が、クリエイティビティを刺激します。

2-7.プラチナ万年筆 PLATINUM

「プラチナ万年筆」は、100年近くの歴史を持つ国産万年筆ブランドです。

飾り気がなく質実剛健なイメージで本格派万年筆ユーザーからも厚い指示を集めています。

使用しない時のインクの乾きを防ぐ特殊機構のキャップを開発するなど先進性も兼ね備えています。

⑦プラチナ万年筆 Platinum #3776 センチュリー

プラチナ #3776シリーズは、日本最高峰の品質を目指し、富士山の標高を表わす数字にちなんでつけられました。

ベースになった万年筆は、昭和53年、作家で万年筆コレクターの故梅田晴夫氏が中心とする研究グループとともに「理想の万年筆」を目指して開発されました。

日本を代表する美しい日本文字のための万年筆で、この #3776 も発売から現在まで改良を重ね色々な意見を聞きながら技術を蓄積してきました。

この価格帯では最大級を誇る14金ペン先を使用しています。また、センチュリーのキャップ部リングは、『エッチング』という手法を用いて、より高級感ある仕上がりに変更しています。

2-8.カヴェコ KAWECO

「カヴェコ」は、1892年にドイツで誕生しました。

古きよきデザインを踏襲した復刻モデル限定モデルが数々発売されています。

現代でも新しい輝きを放ち、多くのファンを生み出しています。

⑧カヴェコ KAWECO 万年筆 スカイライン スポーツ

  • カヴェコ KAWECO 万年筆 スカイライン スポーツ
  • 参考価格:3,300円(税込)
  • 楽天で詳しく見る

コンパクトに持ち運べる「スポーツシリーズ」は普段使いやプレゼントにもおすすめです。

ペン先・インプリント・キャップのロゴはシルバーで統一されているのがおしゃれですよ。

2-9.ツイスビー TWSBI

⑨TWSBI(ツイスビー) 万年筆 ECO(エコ)

「ツイスビー」は、最近日本でも注目を集める台湾筆記具ブランドです。

欧米の有名ブランドの下請け製造で培った高い技術力とユニークな視点で、唯一無二の万年筆を次々と生み出しています。

手に取りやすい手頃な価格帯も魅力的です。

こちらは、ツイスビーの中でも最もコストパフォーマンスに優れた、吸入式万年筆です。

付属の分解キットでお手入れをすることができ、半永久的に使えるのも◎

2-10.ラミー LAMY

「ラミー」は、幅広い分野で活躍中のデザイナーを起用し、徹底したデザインと使いやすさを追求するドイツのブランドです。

カジュアルでありながらも高品質な万年筆は、若者を中心に人気を集めています。

⑩LAMY ラミー 万年筆 サファリ safari

こちらは、正しい持ち方が自然に身につくグリップや、軽くて丈夫なボディが特徴の「ラミー サファリ」です。

もともとドイツの児童教育向けに開発されたものですが、そのシンプルで洗練されたドイツデザインは、児童向けだけでなく、ファッションに敏感な若者やビジネスユーザーにも圧倒的な支持を得ています。

また、カジュアルな外見ながら書き味に妥協はなく、初めて万年筆を手にされる方にもおすすめですよ。

3.まとめ

今回は、厳選した人気の万年筆ブランドをご紹介しました。

ぜひ万年筆選びの参考にしてみてくださいね!


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